毎年記録を塗り替え続けてきた中国の「独身の日」セール。
中国での爆買いECを象徴するイベントで、期間中の売り上げは10兆円を超える大イベントですが、今年は取引総額が公表されませんでした。
取引額が非公開となった理由は明らかではありませんが、習近平政権が掲げる「共同富裕」政策に忖度して、過剰な煽りで消費を促したり儲け過ぎであるとの批判を避ける目的もあったと言われています。
さらにはゼロコロナ政策の影響により中国経済の停滞や消費意欲の低下も取り沙汰されているなか、従来のようにお祭り騒ぎをしても空回りをしてしまう懸念もあったのかもしれません。
EC大手2社のアリババとJDは、売り上げ実績は昨年並みだったとのコメントを発表していますが、それでも期間中の宅配便取扱個数は前年より5億個すくない42億個となっており、物流業界への影響もうかがい知ることができます。
ECならずとも中国経済の動向は国際物流への影響が大きく、運賃市況も下落している中で我々としてもいろいろな方面にアンテナを張っておく必要がありそうです。

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