海上運賃が大きく揺れ動く一方で、ローカルチャージの値上げがじわじわと行われています。

 

 

ここでいうローカルチャージとは、燃油やその他のファクターに左右されない固定費のことで、THCDOC FEE などを指します。

 

台湾船社に続いて韓国船社が相次いでTHCの値上げを発表し、さらに台湾船社がDOC FEESEAL FEEの値上げを介しつつあります。

 

 

輸入のCICなどはまだ港ごとの輸出入比率に従って変動することも考えられますが、THCDOC FEEなどはおそらく一度上がってしまえば下がる可能性はおそらく全くありません。

 

 

思ったように物量が回復していない中で船社の安売り競争が再燃しつつありますが、その陰でひっそりと固定費の底上げが続いています。

 

港湾機能を支える労働力は不足しつつあり、それに伴ってコストも上昇している状況が背景にあるとはいえ、この円安下で特に輸入荷主にとっては厳しい状況が続きますね。

 

荷主に対してなされた値上げ幅が港湾へ還元されているかどうかもまだタイムラグがあるように思えます。

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マーケットが緩みつつあるなかで非常にちぐはぐな感覚を覚えます。