「混乱はいつまで続くのか」「私の荷物はいつ積めるのか」
毎日のように耳にする疑問です。
2022年を迎えても海上輸送の市場は大きな改善は見られません。
今年の市場はどのような動きとなるのでしょうか。
メガキャリアが跋扈する、東西航路を中心とした遠洋航路は、大きく情勢は変わらなそうです。
むしろ北米西岸の労働争議が予定されている今年は、さらに不確定要素が追加されると考えたほうがよいかもしれません。
それに引きずられるように、アジア航路、日中・日韓のローカル航路も市場は膠着し、自由競争によって流動するマーケットが戻ることはしばらくなさそうです。
この情勢を受けて、船社は今年どのような戦略を取るのでしょうか。
多くの船社は、限られたスペースとコンテナを最大限の収益に転嫁する戦略を取ることが考えられます。
具体的には、BCOに対して高値安定の中・長期運賃をオファーすることに主眼を置くことが予想されます。
一方で、比較的安価で短期契約のFAK商売を生業とするNVOCCへ供給されるスペースはある程度絞られてくるのではないでしょうか。
MaerskやCMAがスポット運賃でのweb bookingを推進しているのは、このあたりの「おこぼれ」スペースを効率的に売りさばくためではないかと思われます。
さらに、遠洋航路の日本発着航路のプライオリティも引き続き低いままです。
徐々に運賃レベルが上がってきたとはいえ、日本の輸出入荷主のためにひと肌脱ごうという船社はもはや存在せず、すべてグローバル視点からの最適化に従うのみですね。
中小の荷主や新規・スポット案件の取り扱いは引き続き大変難しい状況が続きそうです。
困ったものですね・・・・
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