季節は夏から一気に晩秋に飛び込み、街の様子もだんだんと繁忙期を迎えつつあるように見えます。

 

なぜ増えたかわからないコロナ感染者数はなぜか減少し、緊急事態宣言が解除されてから徐々に人通りも増えてきたように思えます。

 

 

昨年から続く物流の混乱はまだ落ち着く見込みもなく、北米や欧州などの遠洋航路を中心に運賃の高騰とスペース・コンテナ不足が続いています。

 

原油高も相まって、国際物流業者でなくとも、物流の混乱とコストの上昇が我々の生活に与える影響を一般向けのニュースや記事でも取り上げることが多くなってきました。

 

 

中国経済の減速の影響からか、運賃は高止まりからやや軟化傾向を見せ、東南アジア航路ではある程度の安定を見せてきたように思えます。

 

コロナ前の水準にまで運賃が戻ることはないと思いますが、天井知らずで毎週のように更新された運賃も落ち着き、有効期間も伸びつつあります。

 

我々物流業者にとっては、このままそこそこの高値を保った状態で輸送が安定供給できるようになることが強く望まれます。

 

 

今後しばらく気にかかるのは中国・華北発の輸入航路ですね。

 

もともと中国船社による寡占マーケットではありますが、ここにきて運賃高騰・スペース不足が大きな問題になっています。

 

アジア航路を持つ船社がより収益性のよい航路にリソースを集中している、との話もありますが、実は中国の港は北米西岸以上に沖待ちが発生しているとも言われ、不安定なスケジュールが定期船のスペースの相対的な低下を招いていると思われます。


また、韓国船社による釜山を経由した日本の地方港向けサービスも、釜山の大混雑によりまったく機能しておらず、船社によっては韓国経由サービスの荷受けを制限し始めたところもあるようです。

 


日本の調達物流は特に中国への貿易の依存度が高く、これからどのように繁忙期を乗り越えていくかは大きな課題となりそうです。

 

北京冬季オリンピックに向けて中国政府が突如として行う様々な施策が物流の混乱を助長しないよう祈るばかりです。