2021年10月5日、防衛省は、海上自衛隊の護衛艦「いずも」へのF-35Bによる発着艦実証実験を行ったことを発表しました。

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実証実験は10月3日、四国沖でアメリカ海兵隊の協力のもとで行われました。

米軍の機体とパイロット、米軍の甲板士官により2度にわたって着艦・発艦を繰り返し、船体が十分固定翼機の運用に耐えうることを内外に示した結果となっています。

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護衛艦「いずも」はヘリコプター搭載型護衛艦として2015年に就航しました。

飛行甲板の耐熱処理や誘導灯の設置、甲板上の黄色い標示線の追加などの改修を経て今回の実証実験に至ったわけですが(噂された艦首のスキージャンプ型への改修は不要と判断)、今後さらなる運用実験を重ね、最終的にはF-35Bを10機以上搭載し運用する能力を有することになると言われています。


周辺諸国への忖度や場合によっては合憲性云々の議論がワァワァ起こることは容易に想像できますが、あえてこうした情報をSNSなどで広く公開しアピールを図るということは、それほどまでに日本を取りまく状況は緊迫しているとも言えるのではないでしょうか。

自衛隊の存在意義は何よりその抑止力にあります。

今後、「空母」いずものゆく海は必ずしも穏やかではないのかもしれませんが、これからも安全に、日本の平和を守っていただきたいと思います。


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