賛否両論のなかで行われた東京オリンピック2020。
終わってみれば日本は歴代最多メダル獲得数を記録し、さまざまな種目で興奮と感動を我々に与えてくれました。
一時は物流の混乱に懸念が示されていましたが、東京港周辺での混雑も特に大きくなく、開会式を迎える7月連休前や閉会式を迎えるお盆休み前の週末でさえ、大きな混乱を起こすことなく乗り越えることができたと実感しています。
区間や期間を定めた首都高速の料金調整、ロードプライシングは一定の効果を表し、期間中の流入交通量はかなり減少したそうです。
一方で、オリンピック関係車両の交通事故報告も100件を超えたとの報道もあり、土地勘のない道路で時間に追われる業務の安全運行管理の難しさが改めて露呈されました。
時を同じくして、コロナウイルスの新規感染者数はオリンピックの開催から日を追うごとに増加し、閉会式前の8月6日には15487人という1日あたりの最多感染者数を記録しています。
第5波と呼ばれるこの感染者数の急増は、全国的に同様の傾向を見せており、主に関係者が東京に集中することになっていたオリンピックの開催と感染拡大の相関関係は明らかではありませんが、医療関係者や行政の人員がオリンピックに割かれたことがコロナ対応に影響したことは否めないでしょう。
それでも、オリンピックに反対するあまり、アスリートやスポーツそのものに批判的であったり、攻撃をしたり、まして感染拡大を「それ見たことか」と喜ぶような思考はあってはならないことです。
とはいえ、効果の見えない緊急事態宣言の継続は飲食店をはじめ経済と文化を疲弊させます。
ワクチン接種が進んでいても減らない感染者はどういった現象のあらわれなのでしょうか。
まもなく、8月24日から9月5日の日程でこんどはパラリンピックが開催されます。
参加者数はオリンピックの半数弱、約4400名とされていますので、オリンピック同様地域内の混乱も大きくないと予想されます。
無事の開催と選手の活躍を祈り、医療関係者をはじめ運営に関わる方々に感謝したいと思います。
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