紆余曲折のあった東京2020オリンピック(in 2021)も間もなく開幕です。
ついこの間まで猛烈な雨と雷に見舞われていた東京ですが、梅雨も明け、すっかり夏空が広がっています。
さて、オリンピックの開会式が行われる7月23日に、ブルーインパルスが東京上空で展示飛行を行う予定になっています。
ブルーインパルスとは航空自衛隊松島基地の第4航空団第11飛行隊のことを指し、主に自衛隊の広報活動やイベントでの展示飛行を行っています。
高い技術を以て行われるアクロバット飛行は、日本の自衛隊の高い練度とモチベーションを内外に示す重要な役割を担っていると言えるでしょう。
空中戦の戦技研究と結果としてのアクロバット飛行展示を行う部隊の歴史は古く、日本でも大正時代には旧海軍にそういった任務を担う部隊が編制されていたといいます。
敗戦後の航空機空白期間を経て、ブルーインパルスの原型ともいえる部隊が発足したのは1960年(昭和35年)。
当時の航空自衛隊幕僚長、かつて三四三空を司令官として率いていた源田実氏によって設立が提唱されたのでした。
1964年の東京オリンピックで五輪を描き、1970年の万博でEXPO70の文字を描いたブルーインパルスの技術は世界的にも非常にレベルが高く、米海軍のブルーエンジェルス、同空軍のサンダーバーズや英空軍のレッドアローズにも引けを取らないと言われます。
数度の悲しい事故や東日本大震災による松島基地の被災など必ずしも順風満帆ばかりではありませんが、彼らが大空に描く白いスモークの軌跡は我々日本人の心に訴えかける何かがあるように思えます。
いろんな意見があるオリンピックであり自衛隊でもありますが、オリンピックの成功を祈り、ブルーインパルスの展示飛行の成功を祈りたいと思います。
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