3月3日、長崎の三菱重工業長崎造船所で、海上自衛隊の新型護衛艦もがみ型の1番艦となる「もがみ」が進水式を迎えました。

船体をコンパクト化して価格を抑え、省人化を実現したこの護衛艦は、フリゲート艦を示す”FF"と"Multipurpose(多用途)”を組み合わせたFFMという、海上自衛隊や米海軍にもかつて前例のない艦首記号で呼称され、通常の護衛艦の任務に加え機雷除去能力を有するという非常にユニークな設計となっています。


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じつはこの1番艦「もがみ」には、すでに昨年11月に進水式を迎えていた2番艦「くまの」という同型艦が存在します。

建造中にガスタービンエンジンに不具合が発生したために1番艦の工期が遅れ、2番艦が先に進水したのですが、その際には「~型護衛艦」という名前は未定(未公開?)だったとか。

それでも、業界やマニアの方々の多くがネームシップとなる1番艦の艦名を「もがみ」と予想していたそうですから、マニアの洞察力恐るべしといったところでしょうか。


ステルス性能を向上させた非常に先鋭的なデザインとコンパクトな船体はいかにも器用で気配りの行き届く日本人を彷彿とさせます。

平和な海の抑止力として様々な任務に活躍できるよう、その航海の安全をお祈りしたいと思います。



2番艦「くまの」の進水式のもよう。
こちらの動画のほうが未来的な船体の様子がよくわかります。