昨年の後半から始まったコンテナ業界の混乱。
2021年になっても運賃は上昇傾向を保ったまま、スペースやコンテナの確保が難しい状況は続いていますね。
中国発を中心とする活発な荷動きは継続しており、遠洋直行航路が少なくなった日本発貨物のスペースは大口荷主(BCO)中心に2月、3月くらいまで割り当て済みであるため、新規やスポット案件の入り込む余裕はまだまだ出てきそうにありません。
そうは言いながら、スペースや空コンテナの在庫状況がある程度好転してきたとみられる船社も出てきたように思えます。
これから春節前後の混乱は本格化しますが、このヤマを越えると何かしらの状況に変化が訪れるのかもしれません。
特にアジア航路ではコンテナ在庫のコントロールが船社の底力を計る主なファクターになりますね。

しかしながら、北米向けの供給過多ともみられる過剰な物流に対して、コロナの影響のために物流インフラが回復せずそれをさばききれず大量の実入りコンテナを滞留させたままである北米での状況が改善されない限り、根本的な混乱の解消は見込めないものと思われます。
また、今回の空前の売り手市場で数年来の赤字を解消することができた船会社としては、今後もスペースやコンテナをコントロールすることにより運賃の過度な下落を防ぐことになるでしょう。
物流業者としては、今回の騒ぎを長期的なマーケット動向の転換点としてとらえておく必要がありそうです。
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