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華南~日本航路 USD2000/40Fも冗談ではなく、この上昇トレンドは未だおさまる様子はありません。

絶望的なコンテナ不足とスペース不足、そして終わりなき運賃上昇は、船社と航路によって若干の差はあれど、主に中国発の遠洋航路にそのリソースを奪われていることが主な要因です。

そして、悔しいことに日本発着航路は船社にとって(現段階では)有益な資源の配分先とみなされず、苦渋をなめる日々はもうしばらく続きそうです。


11月中旬から始まった運賃修復という名の値上げは現在も段階的に進んでおり、おおむね2週間に1度の値上げが続いています。

また、輸出については1月中旬ごろまでスペースは取れず、運賃上昇は1月に入っても継続するものとみられます。


ここにきて、さらに悪いニュースがいくつか。


例年、春節の時期には2週間程度のサービス休止期間を取る華南地域のフィーダーサービスが、なんと1月20日ごろから1か月もサービスを休止するというものです。

日本発着航路で考えると、香港と蛇口へのさらなる需要の高まりが予想され、これは華南地域の運賃上昇にさらなる拍車をかけることが懸念されます。


また、空コンテナの早期返却を促すため、日本輸入貨物のフリータイムは短縮される傾向にあり、年末年始のヤードクローズ期間もカウント除外日数を短縮されたり、カウント除外期間を設けない船社もでてくるようです。

年末のドレージ需要も高まりを見せるかもしれません。


春節明けごろから各船社には新造コンテナが投入されますが、それが日本航路の需要過多の解消につながるのも時間がかかることでしょう。

入札を保留する荷主も多く、2週間や1か月更新のスポット運賃を運用しつつ急場をしのぐ状況が続きますが、いずれ我々の生活に関わる物品の価格上昇などにも影響はあらわれてくるかもしれません。


辛い時期が続きます。

船社を恨まず、お客を恨まず、仲間を恨まず。

情報は広く、対応は早く、食事はしっかり。

がんばっていきましょう。