環境省は、来年度「岩石発電」の実用化に向けた検証事業に乗り出し、約5000万円の関連経費を来年度予算の概算要求に盛り込んだことを発表しました。





岩石発電ってなんだ?


調べてみますと、岩石発電というのは、風力や太陽光で発電した電力を断熱材で覆った地中の岩石に熱として蓄え、電力を取り出す際にはその岩石の熱により蒸気タービンを回すことで発電を行うことを指すようです。

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つまり、岩石発電とは、発電量や発電を行う時間帯を恣意的にコントロールすることが難しい再生可能エネルギーを一時貯蔵しておく一つの方法であり、岩石を直接的にエネルギー源と考えるのはちょっと早とちりのようでした(間接的には間違いないのですが)。


その分野の専門家でなくとも想像できるように、エネルギー効率は非常によくないものとされています。

しかしながら、設備を稼働させてしまえば元手のかからない再生可能エネルギーを安価で大量に一時貯蔵しておくには、コスト的に採算の合う方式として、ドイツなどでは早くから実用化に向けて取り組まれています。


考えてみれば火力でも原子力でも、どんな電力でも熱として岩石に貯蔵することは可能ですが、再生可能エネルギーを貯蔵する建て付けにするところがこのプロジェクトのミソなのでしょう。

それにしても国家予算として5000万円って、ちょっと少なくないですか?