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中国・アジアからの輸出需要が急速に回復した影響で北米・ヨーロッパ向け運賃が高騰しスペース不足も続いています。

この流れを受け、日本でも一部船社では輸出コンテナの不足が問題になりつつあり、日本の輸入者に向けて輸入コンテナの早期引き取りと返却を呼び掛けています。

現時点で調べた限り、コンテナの早期返却を呼び掛けている船社はざっと見て次の通り。

ONE Japan
OOCL
HYUNDAI
Wan Hai
Yang Ming
TS LINES

アジアから北米、ヨーロッパ航路をもつ船社に加え、アジア航路を主なマーケットとする台湾船社でもコンテナの偏りによる輸出港での不足が顕著になっているようです。

一方で、日中や日韓航路で多くシェアを持つ韓国、中国船社が入っていません。


そもそも輸入地で同じ物量の輸出が同じ仕向け地にあるわけもなく、空コンテナの回送による在庫量の調整は恒常的に行われていますが、いまはそのアンバランスが相当進んでおり、船社の通常輸出業務を圧迫していると思われます。

8月に一斉に中国船社がCICを値上げしたのもおそらくこうした状況が背景になっており、また横浜や神戸といった輸出主要港でも輸入のCICを導入の動きがあるようです。


世界的なコンテナ物流のアンバランスに加え、日本でも輸出と輸入の乖離が広がる動きが見えます。

日本の輸出産業の早期回復は望まれますが、もうしばらくの間空コンテナの確保に乙仲さんが苦労する状況は続くようです。