緊急事態宣言が発令されて2週間あまり。
東京ではそれ以前、3月初めごろから3密を避ける機運が高まり、企業活動や文化活動、教育などの期間は活動を縮小したり自粛したりしてきました。
それにしても思うのは、人類の文明は人が集ってこそ発展してきたということ。
経済活動はもとより、学校、スポーツ、芸術など、人が集まって競い合い、評価されることで継続的な向上を実現してきました。
世界中の人類がこのような活動を停滞させている状況を見ると、種族としての発展の減速を感じざるを得ません。
政治も本来は人が集うことによってなされる人類の本質的行動のひとつだと思いますが、なんとか機能を保っていることは正直我々にとっては救いと考えなければなりません。
iPS細胞研究の第一人者、山中伸弥教授は今朝のニュース番組のインタビューで、新型コロナウイルスは制圧するよりも、もはや共存する方法を考えるべき、と述べておられました。
科学者は冷徹に、科学的根拠と実証された事実によって状況を客観的に判断します。
かつて猛威を振るったスペイン風邪やSARSも、収束した絶対的な決め手はワクチンでも治療薬でもなく、人間の本来の免疫によるものとされています。
しかし、新型コロナウイルスが存在する環境に適応する人類が多数派となった時にのみ騒ぎが収束するのだとしたら、為政者がそれを口に出すのは政治的には悪魔の選択と言えます。
それは、ある一定の犠牲を黙認するという政治的判断がそこに存在するからです。
事実、南米やアフリカなどの新興国では、経済活動の停滞による国家の死を避けるために、といったことを明言されているところもあります。
私は科学を信じていますが、為政者が科学を根拠に政治的判断を行うことは本当に人間離れした立場だと常々思います。
時には1000万分の1で発生する悲劇に対して自分の1日の半分の時間を割くことをも覚悟しなければならないでしょう。
我々は政治に対して、為政者の立場を理解するときと、大衆に準じる時を適切に使い分けなければなりません。
しかし、子供たちの学校、どうなるんだろう。
やっぱり夏、冬休み大幅縮小、土曜日授業かなあ。終わらせなきゃいけない課程はたくさんあるだろうし。
いつ再開するかにもよるけど・・
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