コロナショックの影響は全世界にわたって暗い影を落とし、一説には全世界の人口の3割が自宅待機を強いられていると言われています。

経済活動は落ち込み、人々の移動は制限され、消費活動も最低限に抑えられる日々が続いています。


航空業界も国内移動や渡航制限の影響を受け、最も大きな被害を受けている業種のひとつと言えます。

減便や欠航、従業員の自宅待機などあらゆる手段を講じて会社の維持に最善の努力を尽くしていますが、もともと航空業界は機材の維持・リース料や人件費など、経費の固定比率が高く、仮に売り上げを犠牲にして稼働を減らしたとしても収益性を大きく改善させることは難しい業界とされています。


そんななか、さるニュースサイトでスカイマークの佐山会長のインタビュー記事を見ました。

(会員専用記事となっております。悪しからず。)




日本の航空各社の実際の売り上げやキャッシュの状況 を基にした現状の分析やこの先の予測などが語られていますが、そんなかでもスカイマークの収益性は優位であると。


インバウンド需要の依存度が低い営業展開も理由のひとつではありますが、この2月、3月においても搭乗率の下落を最低限に抑えられている大きな理由は、高い定時運航率に代表される信頼性の高さにあるとのことです。


航空便の定時運航は天候や発着空港の込み具合にも左右されるため、企業努力により改善される余地は40%程度でしかないそうです。

それでもスカイマークは、定時運航率日本一を目標に掲げて以降、その40%の余地を最大限有効に活用すべく、従業員は一丸となり自分の持ち場で最大限の能力を発揮することを心がけ、ついに2018年から3年連続(見込)日本一の栄誉を獲得することになったのです。



いわく、当社の社員は他社と比べて時計を見る頻度が違うと。




佐山会長は記事の中で、定時運航率は「航空会社の総合力」であると述べておられました。

航空機の運航という極めて厳しい安全性と業務の精度が求められる現場のなかで、一人一人が判断し能力を発揮するということがいかに大切か、そしてその力が結集したときにどれだけ素晴らしい組織として苦境に立ち向かうことができるのか、非常に感銘を受けた話でした。

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