
いよいよと言いますか、やっとと言いますか、オリンピックスケジュール延期の検討が公の場で討議され、報道されるようになってきました。
その経済効果の大きさから国として憶測を生むようなコメントはできなかったにしろ、水面下では様々な試算や調整が行われていたに違いありません。
また、すでに一部の国や地域では、予定通りのスケジュールで開催される場合はボイコットすると明言されていました。
開催までの時間は刻一刻と過ぎていく中、代表選考をはじめとしてこなさなければならないスケジュールのキャッチアップもできないままでは予定通りの開催はもはや非現実的であり、苦渋の決断を迫られることになります。
我々物流業者としてもこの半年の間、「オリンピック対策」と銘打たれた様々な施策に振り回されたり検討を強いられたりしてきましたが、もし1年間の延期などが具体的に決定したとしたら今の経験を十分に生かすことはできるでしょうか。
もともと時差出勤やテレワークはオリンピック開催時の都心部混雑回避のために推奨されていましたが、期せずして日本中で自発的に導入されることとなりました。
また、東京港のY2運用開始にともなうヤードの一部移転や輸入者による生産・在庫調整、地方港の運用検討など、オリンピック開催に向けた環境の変化から我々が学ぶべき教訓や社会実験の成果は有効に活用すべきです。
コロナはいつか治まり、オリンピックは延期されても無事に完全な形で開催され、物流は戻る。
そう信じつつ、じっと知識を蓄える日々です。
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