地球の隣で太陽の周りをまわっている惑星、火星。

img_825a30375e2e8c2dac9a0962da20c95c373414



その直径は約6800㎞と地球の約半分くらいの大きさですが(地球の直径は約13000㎞)、表面が岩石に覆われ、稀薄ではありますが大気に覆われ、かつて火山活動や水の痕跡らしき地形も観察されていることから、古くから我々は火星に生命の可能性を感じ、その地理的性質や地殻活動は宇宙探査における大きな研究テーマのひとつでした。


太陽系では一番高い標高(21000m)の火山、オリンポス山も遥か昔に活動を休止しており、火星のマグマ活動などについては長らく謎のままとされていましたが、2018年11月に火星に着陸し、探査を続けていたNASAの火星探査機インサイトが、このたび驚くべき発見をしました。

124_insight_brochure


火星で、初めて地震の発生を観測したとのことです。





インサイトが火星に降り立ってから火星での地震発生は予見されていたとのことですが、今回マグニチュード４．０程度の地震発生を始めて直接観測し、火星が今もって何かしらの地質活動を行っている証拠となりました。


地震のメカニズムを解明することで、火星の地質活動を分析することができ、かつて海や大気があったと考えられる火星の歴史的な経過をたどることのできる可能性があります。



自転周期も地球と近く、地軸を傾けて公転している火星には四季もあると考えられており、スペースX社のイーロン・マスク氏は本気で移住を考えています。


月の次に人間が降り立つことのできるかもしれない天体、火星。

住むことはトンデモ話のようにも思えますが、それでも広い宇宙のなかではとても身近に感じられる星の話です。


img_5f459a0ff4de71330a01e412e17acff0872208