任天堂はかねてより中国のIT大手テンセントと手を組み、中国でのニンテンドースイッチを販売する計画を発表していました。
そして当局の認可取得など様々な手続きを踏み、いよいよ満を持して12月10日、中国本土でニンテンドースイッチを販売することになります。
本体の販売価格は2099元、本体とセットで販売されるソフトはNewスーパーマリオブラザーズUデラックスとのことで、近日中にマリオカート8デラックスとスーパーマリオオデッセイもリリースされるとのことです。
中国本土ではもともと家庭用ゲーム機に対する規制が非常に厳しく、海外からの参入と市場構築には大変難しい状況が続いていました。
実際、任天堂自身も2004年に中国市場参入を試みましたが、折しも政府によるゲーム機禁止令が敷かれているなか、任天堂の文化を浸透させることかなわず撤退という苦い過去があります。
GAFAすら進出できていない世界最大の市場において、テンセントという国家肝いりのパートナーとともにもしかすると大躍進をするのではないでしょうか。
マリオをはじめとする任天堂のコンテンツはすでに中国本土で十分な認知度を持っています。
実のところ、いままでにも日本からの代購・転売業者がこうしたゲーム機を様々な手を使って中国に送っていた例もあり、中国でもすでにスイッチを楽しんでいた地下の熱烈なファンはいくらか存在したようです。
今回、正規品がリリースされることにより、テンセントのネットワークを生かしたコンテンツ配信とコミュニティの設立が成功したときには、数億ものユーザーを新たに生み出す大市場を獲得ということになります。
また、その大市場の中から今後、マリオカートやスプラトゥーンで我々を脅かす猛者どもが次々にあらわれるかもしれません。
すべては政府の意向次第。
今回は任天堂にとって追い風が吹いているように思えます。
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