2014年12月に打ち上げられ、去年の6月から小惑星リュウグウに滞在していたはやぶさ2。

インパクタの運用や2度のタッチダウン成功など数々の偉業を成し遂げたはやぶさ2は、いよいよ再びイオンエンジンに火をともし、地球への帰路につきました。


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image : JAXA



ここまで大きなトラブルもなく、粛々と与えられたミッションをこなしてきたはやぶさ2は、太陽系の始まりの謎を秘めたリュウグウのかけらを懐に抱いたカプセルを地球に届けるため、ふたたび約1年の長い旅路につきます。


旅の無事と、リュウグウのかけらの安全な到着を心待ちにしたいと思います。




今回のはやぶさ2は、前回のはやぶさのように大気圏再突入をもって運用終了するのではなく、カプセルを放出後、ふたたび新たな目標地点を目指して飛行を続けることになっています。


そしてここで信じられないニュースが飛び込んできました。


運用を継続するはやぶさ2が地球から受ける重力の影響を最小限にするために、カプセルの放出を地球の上空約40万kmから行うことも検討するとのこと。


40万km???


うそでしょ???


だって、地球と月の距離が38万kmですよ。


月と同じくらいの距離から50㎝くらいの大きさのものを地球に投げつけて狙った場所に落とす?


そんなことが可能なんでしょうか。



今回も、落下予定エリアはオーストラリアのウーメラ砂漠だそうです。

ウーメラは面積約127,000平方kmの砂漠地域で、世界最大級の軍事演習地域として使用されています。

これは、本州の面積の約55%くらいにあたります。


なんでも東京ドームに例えるのは日本人の悪い癖ですが、ウーメラを半径200kmの円として、これを東京ドームに置き換えてみましょう。


東京ドームの敷地はだいたい半径120mくらいだそうです。


そう考えると、月の高さから半径200kmの円を狙うということは・・・・


だいたい240km彼方から東京ドームを狙うということになります!!!


東京ドームから直線で豊橋くらいですか。


正直、あまりピンときません。例えなかったほうがいいという悪い例ですね。



ともあれ、カプセルの到着がたのしみです。

どのようなドラマを見せてくれるのでしょうか。

期待しましょう!!


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