ちょこちょこと書き連ねてきたこの話題もいよいよ終わりになりそうです。

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中国系船社が日中航路に対してのLSS導入を相次いで発表しました。

発表したのは、Sinotrans,SITC,COSCO(PAN Ocean),SJJなど。

おそらくASLやNOS,CCLなどの船社も追従することでしょう。


他のアジア航路と比較して特徴的なのは、華南地域を除いては揚げ地費用としてあるところと、料率に更新期限を設けず、当面は固定額で適用すると見られるところです。


気になる料率ですが、これは本当に大インパクトと言わざるを得ません。


輸出については揚げ地でRMB600/TEU、輸入では上海などの華東地域からの航路でJPY6000/TEU、華北地域からの航路では実にJPY8000/TEUとなっています。


また、先日お知らせしたとおり、いままで中国側で徴収していた旧LSSは廃止し、徴収方式、料率ともに現行の制度に刷新するとのこと。


本来、中国沿岸部での独自燃料基準に適合するためのコスト増加を補填するため、との触れ込みではありましたが、それをあっさりと廃止し、何倍もの料率に変更するとはいったいどういう了見なのでしょうか。


これでは、荷主もNVOCCも困ることになりそうです。


中国沿岸部でのみ硫黄含有率の少ない重油で航行し、日本海や日本近海では従来の安い重油で航行していたというのでしょうか?
そういったことが機構的に可能なのかも不明ですが。


だとしたら、中国沿岸部を離脱したのちに航行する海域にかかる燃料コストの増加分が、そのほかのアジア船社よりも割高なのでしょうか。



機会あれば中国船社の営業担当に聞いてみようとおもいます。


しかしこれはヒドイ。