共同配船、コンソーシアム、買収、合併。
事業再編により生き物のように姿を変え続けるコンテナ船業界。

そんななかでも、アジア航路にとって面白い(?)動きがあったのでお知らせします。
コンテナ船業界でもビッグ3に数えられるフランスのCMA-CGM。
大西洋や太平洋、アフリカ航路を中心に大きな船腹量と多岐にわたるサービス網を持つ同社が台湾に拠点を置きアジアでサービスを展開するCNC(Cheng-Lie Navigation Company)を買収したのは2007年のことでした。
その後、活発な投資意欲でANLやDelmasなどの買収を続け、シンガポールのNOLを2016年に買収し、その子会社であるAPLをも傘下に収めたのでした。
船会社の買収や合併は実際にはなかなか大変なことで、営業や販売だけでなく、本船運航のオペレーションやコンテナの管理、事務所の統廃合など物理的な業務の整理を伴います。
そのため、実際にはブランドや営業、運航体制は維持したまま、1社2ブランドの形でサービスを継続する形を選択する場合が多いですね。
例えばOOCLはCOSCOグループに2017年に買収されましたが、サービスループや販売体制などは今まで通りの形を保っており、一部コンテナの共用が進められたりしていますがブランドを保ったままそれぞれのビジネスを継続しています。
(それどころか、コンテナ船事業では子会社であるOOCLのほうがかなり収益性が良好だとか)
しかし、それ以前に買収されたCSCL(CHINA SHIPPING)は、サービス航路が重複する部分が多く2ブランドを維持する重要性が低かったため、運航や営業などすべてCOSCOに統合されてしまっています。
さて、話を戻すと、CMA-CGM傘下のCNCとAPLですが、いままでは一部アジア航路で重複するエリアのサービスはあったものの、APLは北米やオセアニア航路で強いブランド力を持っており、積極的に事業の統廃合をする動きはありませんでした。
しかし今年に入り、どうやらCNCのアジア航路の販売チャンネルがAPLのアジアサービスに移管されるようです。
航路やスケジュールはそのままに、APLとCNCのアジア航路のサービスが一緒に販売されるという・・・
ちょっとしたカオスです。
特定の発着地のサービスを選択する際に必要な要素といえば、
1.運賃
2.トランジットタイム
3.スケジュール(出港曜日)
4.本船スペース
などですが、APLとCNCのアジアサービスを同時に並べると、いろいろ重複してきそうですね。
あとは、CYの混み具合などが検討材料に入ってくるかもしれません。
(青海搬入は避けとこうかな・・・ボソ)
物流マンの知恵の絞りどころです。
事業再編により生き物のように姿を変え続けるコンテナ船業界。

そんななかでも、アジア航路にとって面白い(?)動きがあったのでお知らせします。
コンテナ船業界でもビッグ3に数えられるフランスのCMA-CGM。
大西洋や太平洋、アフリカ航路を中心に大きな船腹量と多岐にわたるサービス網を持つ同社が台湾に拠点を置きアジアでサービスを展開するCNC(Cheng-Lie Navigation Company)を買収したのは2007年のことでした。
その後、活発な投資意欲でANLやDelmasなどの買収を続け、シンガポールのNOLを2016年に買収し、その子会社であるAPLをも傘下に収めたのでした。
船会社の買収や合併は実際にはなかなか大変なことで、営業や販売だけでなく、本船運航のオペレーションやコンテナの管理、事務所の統廃合など物理的な業務の整理を伴います。
そのため、実際にはブランドや営業、運航体制は維持したまま、1社2ブランドの形でサービスを継続する形を選択する場合が多いですね。
例えばOOCLはCOSCOグループに2017年に買収されましたが、サービスループや販売体制などは今まで通りの形を保っており、一部コンテナの共用が進められたりしていますがブランドを保ったままそれぞれのビジネスを継続しています。
(それどころか、コンテナ船事業では子会社であるOOCLのほうがかなり収益性が良好だとか)
しかし、それ以前に買収されたCSCL(CHINA SHIPPING)は、サービス航路が重複する部分が多く2ブランドを維持する重要性が低かったため、運航や営業などすべてCOSCOに統合されてしまっています。
さて、話を戻すと、CMA-CGM傘下のCNCとAPLですが、いままでは一部アジア航路で重複するエリアのサービスはあったものの、APLは北米やオセアニア航路で強いブランド力を持っており、積極的に事業の統廃合をする動きはありませんでした。
しかし今年に入り、どうやらCNCのアジア航路の販売チャンネルがAPLのアジアサービスに移管されるようです。
航路やスケジュールはそのままに、APLとCNCのアジア航路のサービスが一緒に販売されるという・・・
ちょっとしたカオスです。
特定の発着地のサービスを選択する際に必要な要素といえば、
1.運賃
2.トランジットタイム
3.スケジュール(出港曜日)
4.本船スペース
などですが、APLとCNCのアジアサービスを同時に並べると、いろいろ重複してきそうですね。
あとは、CYの混み具合などが検討材料に入ってくるかもしれません。
(青海搬入は避けとこうかな・・・ボソ)
物流マンの知恵の絞りどころです。
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