1月に取り上げたニュースがとうとう実際のこととして報道されました。

Denmark's DSV to buy logistics company Panalpina in $4.6 billion deal


4月1日、PanalpinaはDSVによる株式の公開買い付けに応じることを発表しました。
買収金額は約46億ドルとされ、これにより、シェンカー、K+Nとならんで売上金額の概算が2兆円規模となる超大型物流企業が誕生することになります。

キャプチャ



噂話の段階で当ブログでもニュースを取り上げたことがありましたが、実際にこのような合併劇を見せられると、発表の日付が日付だけに冗談かと思えるような気分でもありました。


社名はDSV Panalpinaになることがすでに報道されており、今後合併の手続きが完了しだい、世界中の支店・代理店で統合の手続きが進められることになります。

日本の業態に目を向けると、もともとPanalpinaはシェンカーやDHLと比較してライトアセット型の事業展開を行っており、リソースは軽めな分、統合に関わる実務レベルの影響は少ないのではないかという印象です。
また、業界の噂では最近になって事業規模を合理化している動きもあると聞いていました。
いま働いている人たちには衝撃のニュースかもしれませんが、それでも十分な時間をかけて統合が行われることになると思います。

一方DSVについては3年前にもUTIを買収したばかりですが、実際のところは元UTIチームともいうべき、事務所や人員、業者管理や顧客管理体制などがそれなりの形で残存しているようです。
お互いのインパクトを最小限に抑え、統合という難事業を軟着陸させる折衷案だったのかもしれませんが、収益を上げてこその統合、合理化なわけですから、RegionやHQに対する十分な発言力を持った実績を上げているのかもしれません。


それなりに知った顔のある会社同士ですので、個人的にも日本ローカル事情に即した旨い落としどころが早期に見つかることを祈っています。