JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が、ついに2月22日、いよいよ小惑星リュウグウに着陸することになりました。
2014年12月3日にH-IIAロケット26号機によって打ち上げられてから4年余り、地球から3億キロ彼方の宇宙で、いよいよはやぶさ2はミッションの大きなヤマ場を迎えることになります。

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2003年に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワのかけらを地球に届けたのち大気圏に再突入したのは2010年6月のことでした。
世界で初めて小惑星から物質を持ち帰った探査機としてギネス記録にも認定されたはやぶさの偉業でしたが、着陸姿勢の乱れが招いた機器類の不具合や通信の途絶などのトラブルが相次ぎ、その帰還は擬人化されたはやぶさのキャラクターとしての高い知名度も相まって、大きな感動とともに世に知られることとなりました。

そして、その様々な技術とデータ収集の成果を反映させて設計・製作されたはやぶさ2号は、ここまで大きなトラブルもなく打ち上げから地球スイングバイとその後の順調な航行を経て、約32億キロの旅の果てに無事にリュウグウに到着し、探査ローバーの運用や着陸用ターゲットマーカーの投下など、計画されたミッションを順調に粛々とこなし、いよいよ着陸の日を迎えようとしています。


3億キロ彼方のはやぶさ2に地球から信号を送っても、信号が到達するまで約20分かかります。
そのため、着陸のミッションはすべてはやぶさ2が自動運転で行うことになります。

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2018年6月27日にはやぶさ2がリュウグウの上空20㎞に到達してから、入念な調査と準備を重ねて決定された着陸目標地点は直径約6mの円内。
ここに向かってはやぶさ2は、最終的に秒速10㎝程度の速度でゆっくりと加工し、着陸した瞬間、弾丸を発射して破壊したリュウグウの表面の破片をサンプラーホーンからカプセル内に収納し、すぐさま離陸します。

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降下に入ってからの周囲の状況分析と、着陸実施か中止かの判断はすべてはやぶさ2の自動運転にゆだねられます。
着陸のチャンスは半年ほどの期間の間に3回程度設定されるとされ、安全な運用を最優先に着陸をぜひとも成功させてもらいたいものです。

はやぶさ2着陸ミッションのライブ配信は、2月22日6:45より予定されています。
みんなで応援しましょう!

放送予定日時:平成31(2019)年2月22日(金)6時45分~9時15分頃
ライブ中継 :YouTube・JAXA TVにて中継予定
https://www.youtube.com/watch?v=WmPQmVVtE5A