厳しい寒さが身に染みる季節になってきましたね。


今夜はしぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群と並んで三大流星群の一つとされる、ふたご座流星群が極大を迎えています。
夜の23時ごろから見ごろを迎え、晴れていれば1時間に40個もの流星が観測できるのではないかと言われています。

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さて、流星群は毎年、決まった季節に現れます。
そして、「----座流星群」と名がついている通り、ある特定の方角を中心に、放射状に流星が流れることになっています。
なぜこのような現象が起こるのでしょうか。



流星群の発生する原因は、彗星と地球の公転です。


地球は太陽の周りを公転しています。
1年で一周するわけですが、その速度はだいたい秒速30㎞とされています。


また、見るとラッキーな流れ星、この正体は宇宙に浮かぶ小さなチリです。
この小さなチリが地球の大気中に飛び込んできたとき、大気中の原子や分子と衝突してプラズマ発光を起こすのが流れ星として観測されます。
宇宙のチリは数ミリから数センチ、構造はスカスカで1g以下とされています。
また、チリが発光現象を起こすのは高度100㎞程度。
ISS(国際宇宙ステーション)の軌道高度が300㎞~400㎞くらいですので、意外と地表に近いところで光っているようです。


では、地球の公転軌道の上にこのチリがたくさん集まってプカプカと浮いている場所があるとどうでしょうか。

このチリだらけゾーンに地球が突っ込むことで、決まった季節にたくさんの流星が観測できる現象、これが流星群です。

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また、その時の地球の公転軌道の真正面の方向にある星座を中心に流星が広がるように観測できるため、流星群にはその放射点のある星座の名がついています。

国立天文台のサイトから、主な流星群の一覧をいただいてきました。

キャプチャ


流星群には、母天体と呼ばれる、チリをまき散らした犯人がいます。
上記の中で、5月のみずがめ座η流星群とオリオン座流星群の母天体は、あの有名なハレー彗星と言われています。


今日は私の頭の上は残念ながら曇りとなってしまいました。
しかし、流星群は極大から前後2,3日は観測可能とされています。
明日、明後日に再度チャレンジですね。
流星群は、地球の公転を頭にイメージできる貴重な機会です。
ぜひ流れ星を見つけてお願い事を唱えたいものです。


ちなみに


地球の公転をイメージすることも物凄く壮大ですが、宇宙のすべての運動は、他の物に対する相対的な観測でしかありません。
先ほどの地球の公転速度も、あくまで太陽に対する速度でしかないのです。

太陽(太陽系と言ってもいいでしょう)は、なんと秒速240㎞で運動しているとされています。
これをイメージでとらえた面白い動画を発見したので紹介しておきます。




最後に、その太陽系が運動している我々のいる天の川銀河も、秒速600㎞で宇宙を移動しているという説があるそうです。

どうしましょう。