1キログラムってなんでしょう?
だいたい牛乳1パック?
鉄アレイ?
水1リットル?
普段貨物の重量を量るときに必ず使用する重さの単位、キログラム。
でも、キログラムっていったいなんでしょう。
その1000倍がトン、その1000分の1がグラムだということはわかるのですが・・・
日本で初めて計量単位が統一されたのは701年、文武天皇によって大宝律令が制定されてからでした。
この中では秬黍(くろきび)100粒の重さを1銖=0.593g(1しゅ)とし、これを最低単位として、24銖を1両=14.175g、16両を1斤=226.88g、30斤を1鈞=6.81㎏(1きん)、4鈞を1石=27.22㎏と定めました。
その後、豊臣秀吉による太閤検地によって全国の度量衡が統一化されましたが、まだその重さの精度は荒く、恣意的なものでした。
日本が国際メートル条約に加盟し、国内の計量基準としてメートル法を採用したのは何と1886年。
現代の先進国の中でも早いほうと言えます。
そもそも1㎏とは水1リットルの重さを基準として定められましたが、温度や気圧によって水の重さも変化することから、1799年にある一定の条件に合わせた白金製の原器がフランスで製作され、これを1㎏の基準とすることが定められました。
つまり、1㎏とは人が製作したものが基準となった計量単位だったのです。
日本がメートル法を採択したのち、当時40個製作されたこの原器の6番目のコピーが1890年に日本に届けられ、それから現在に至るまでこの原器が日本国内の重さの基準となったのです。

このキログラム原器、プラチナ90%+イリジウム10%の合金製で、二重気密構造をした真空容器に厳重に保管されていますが、汚れや表面吸着などの影響により1年に1μgほど重量が増加すると言われており、経年劣化を考慮した検量が行われてきました。
しかし、人が製作した、しかも経年劣化を無視できないという物体を世界の基準にするということが現代社会で許されず、とうとう人類は新たな基準を選択することを決定しました。
2018年11月16日、パリで行われていた国際度量衡委員会の中で、次の1㎏の新基準が採択されました。
それは、
キログラムは周波数が{(299 792 458)2/6.626 069 57}× 1034 ヘルツの
光子のエネルギーに等価な質量である。
ただし、プランク定数を と定義する。
というもの。
ちょっと何言ってるかわからないです。
キログラム、モル、アンペア、ケルビン - 4つの基本単位の新定義が採択
ただ今回調べて驚いたのは、キログラムの基準は人が製作したものであるということ。
そして、明治時代に初めて採択した基準を今でもずっと大事に使い続けていたということ。
今後、キログラムが普遍的な物理量となり、それを計測する機器ができたときには日本の6号キログラム原器を博物館などで見ることが出来る日が来るかもしれません。
だいたい牛乳1パック?
鉄アレイ?
水1リットル?
普段貨物の重量を量るときに必ず使用する重さの単位、キログラム。
でも、キログラムっていったいなんでしょう。
その1000倍がトン、その1000分の1がグラムだということはわかるのですが・・・
日本で初めて計量単位が統一されたのは701年、文武天皇によって大宝律令が制定されてからでした。
この中では秬黍(くろきび)100粒の重さを1銖=0.593g(1しゅ)とし、これを最低単位として、24銖を1両=14.175g、16両を1斤=226.88g、30斤を1鈞=6.81㎏(1きん)、4鈞を1石=27.22㎏と定めました。
その後、豊臣秀吉による太閤検地によって全国の度量衡が統一化されましたが、まだその重さの精度は荒く、恣意的なものでした。
日本が国際メートル条約に加盟し、国内の計量基準としてメートル法を採用したのは何と1886年。
現代の先進国の中でも早いほうと言えます。
そもそも1㎏とは水1リットルの重さを基準として定められましたが、温度や気圧によって水の重さも変化することから、1799年にある一定の条件に合わせた白金製の原器がフランスで製作され、これを1㎏の基準とすることが定められました。
つまり、1㎏とは人が製作したものが基準となった計量単位だったのです。
日本がメートル法を採択したのち、当時40個製作されたこの原器の6番目のコピーが1890年に日本に届けられ、それから現在に至るまでこの原器が日本国内の重さの基準となったのです。

このキログラム原器、プラチナ90%+イリジウム10%の合金製で、二重気密構造をした真空容器に厳重に保管されていますが、汚れや表面吸着などの影響により1年に1μgほど重量が増加すると言われており、経年劣化を考慮した検量が行われてきました。
しかし、人が製作した、しかも経年劣化を無視できないという物体を世界の基準にするということが現代社会で許されず、とうとう人類は新たな基準を選択することを決定しました。
2018年11月16日、パリで行われていた国際度量衡委員会の中で、次の1㎏の新基準が採択されました。
それは、
キログラムは周波数が{(299 792 458)2/6.626 069 57}× 1034 ヘルツの
光子のエネルギーに等価な質量である。
ただし、プランク定数を と定義する。
というもの。
ちょっと何言ってるかわからないです。
キログラム、モル、アンペア、ケルビン - 4つの基本単位の新定義が採択
ただ今回調べて驚いたのは、キログラムの基準は人が製作したものであるということ。
そして、明治時代に初めて採択した基準を今でもずっと大事に使い続けていたということ。
今後、キログラムが普遍的な物理量となり、それを計測する機器ができたときには日本の6号キログラム原器を博物館などで見ることが出来る日が来るかもしれません。
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