国際運送で取り扱う貨物には、運送上の危険品とみなされる品物もたくさんあるため、国際連合が危険物輸送勧告のなかで危険品を10種のクラスに分類し、安全に運送するための重量の上限や梱包基準、そのほか細かいルールを定めています。
航空貨物業界では、貨物取り扱いのスペシャリストとして、国際航空運送協会(IATA)が認定するIATAディプロマという資格保有者が航空会社やフォワーダーで活躍しています。
IATAでは、航空貨物を取り扱うIATA代理店の店舗要件として、IATAディプロマの基礎コース、危険物コースの資格取得者がそれぞれ2名以上在籍していないとならない、と定めています。
危険品というと、アルコールや火薬のような可燃物、もしくは人体や環境に悪影響を与える毒物などが分かりやすい例だと思いますが、昨今、Eコマースの拡大により空港でしばしば発見されてトラブルになる危険物がリチウムイオン電池です。
と言っても、工業製品としてリチウムイオン電池を大量に輸出するEコマース業者はあまりいません。
最近とってもよく見かけるリチウムイオン電池、それはいわゆるUN3481、製品に組み込まれたリチウムイオン電池、逆に言うと、リチウムイオン電池を内蔵した電気製品なのです。
Eコマース業界で人気のある日本製の電化製品で、リチウムイオン電池を内蔵しているものを上げていくときりがありません。
スマホやタブレット、ゲーム機などの電子機器、掃除機やスピーカーなどのワイヤレス家電、また最近では電子タバコなどもよく見かけます。
こうした製品は、実はちゃんと危険品としての取り扱い方法を確認し、しかるべき輸送手配を取る必要があります。
一般的に、危険品の輸送には様々な手間暇がかかり、運賃も高くなるものですが、こうしたリチウムイオン電池を内蔵した製品には、一般品として輸送をすることのできる条件が定められています。
このようなものを一般品として輸送したいとき、まず確認すべき事項。それは、
「Wh値の確認」
です。
これは簡単に言うとバッテリーの電力量の容量のようなもので、この数字が大きいほどバッテリーとしての能力が高いといえます。
そして、バッテリーのセル単体が20Wh以下、もしくは組電池が100Wh以下であれば、バッテリーの正味量が5㎏までは一般品として扱えます。
普通の電化製品に組み込まれたリチウムイオン電池は、通常は組電池と考えてよいでしょう。
そして、いわゆる家電製品と言えるレベルの製品に組み込まれたバッテリーのスペックは100Whをこえることはありません。
※あの最強吸引力で有名な掃除機のバッテリーも、だいたい60Whくらいです。
フォワーダーとしてはMSDSを確認できればベストですが、電気屋さんで買ってきた品物を送りたいというお客さんにとってはMSDS自体が「?」です。
しかし少なくとも、製品の箱裏や説明書には、バッテリーのスペックは必ず記載してあります。
Whがそのまま表示されているものもあれば、電圧(V)と電流量(A もしくはmAh)が記載されているものもあるでしょう。
電圧と電流量での表示だった場合もうろたえず、 V x Ah の計算をしてあげましょう。
ちゃんとWhになります。
一般品として扱えると言っても、ちゃんとラベル表示が必要な場合もあります。
しかし、これはプロがちゃんと判断して手配を進める部分なので心配ありません。
荷主さんとしては、物流業者が確認したいことを簡潔に過不足なく返答することが重要です。
この品物の場合、大切な情報は
「製品のWh値」
「一つの梱包に何個の製品が入っているか」
「全部で何個送りたいか」
ですね。
航空貨物業界では、貨物取り扱いのスペシャリストとして、国際航空運送協会(IATA)が認定するIATAディプロマという資格保有者が航空会社やフォワーダーで活躍しています。
IATAでは、航空貨物を取り扱うIATA代理店の店舗要件として、IATAディプロマの基礎コース、危険物コースの資格取得者がそれぞれ2名以上在籍していないとならない、と定めています。
危険品というと、アルコールや火薬のような可燃物、もしくは人体や環境に悪影響を与える毒物などが分かりやすい例だと思いますが、昨今、Eコマースの拡大により空港でしばしば発見されてトラブルになる危険物がリチウムイオン電池です。
と言っても、工業製品としてリチウムイオン電池を大量に輸出するEコマース業者はあまりいません。
最近とってもよく見かけるリチウムイオン電池、それはいわゆるUN3481、製品に組み込まれたリチウムイオン電池、逆に言うと、リチウムイオン電池を内蔵した電気製品なのです。
Eコマース業界で人気のある日本製の電化製品で、リチウムイオン電池を内蔵しているものを上げていくときりがありません。
スマホやタブレット、ゲーム機などの電子機器、掃除機やスピーカーなどのワイヤレス家電、また最近では電子タバコなどもよく見かけます。
こうした製品は、実はちゃんと危険品としての取り扱い方法を確認し、しかるべき輸送手配を取る必要があります。
一般的に、危険品の輸送には様々な手間暇がかかり、運賃も高くなるものですが、こうしたリチウムイオン電池を内蔵した製品には、一般品として輸送をすることのできる条件が定められています。
このようなものを一般品として輸送したいとき、まず確認すべき事項。それは、
「Wh値の確認」
です。
これは簡単に言うとバッテリーの電力量の容量のようなもので、この数字が大きいほどバッテリーとしての能力が高いといえます。
そして、バッテリーのセル単体が20Wh以下、もしくは組電池が100Wh以下であれば、バッテリーの正味量が5㎏までは一般品として扱えます。
普通の電化製品に組み込まれたリチウムイオン電池は、通常は組電池と考えてよいでしょう。
そして、いわゆる家電製品と言えるレベルの製品に組み込まれたバッテリーのスペックは100Whをこえることはありません。
※あの最強吸引力で有名な掃除機のバッテリーも、だいたい60Whくらいです。
フォワーダーとしてはMSDSを確認できればベストですが、電気屋さんで買ってきた品物を送りたいというお客さんにとってはMSDS自体が「?」です。
しかし少なくとも、製品の箱裏や説明書には、バッテリーのスペックは必ず記載してあります。
Whがそのまま表示されているものもあれば、電圧(V)と電流量(A もしくはmAh)が記載されているものもあるでしょう。
電圧と電流量での表示だった場合もうろたえず、 V x Ah の計算をしてあげましょう。
ちゃんとWhになります。
一般品として扱えると言っても、ちゃんとラベル表示が必要な場合もあります。
しかし、これはプロがちゃんと判断して手配を進める部分なので心配ありません。
荷主さんとしては、物流業者が確認したいことを簡潔に過不足なく返答することが重要です。
この品物の場合、大切な情報は
「製品のWh値」
「一つの梱包に何個の製品が入っているか」
「全部で何個送りたいか」
ですね。
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