
というか、いまはどこの空港もなのですが・・・
成田空港は先週からずっと大パンク状態です。
どこがパンクしているのか、輸入の貨物の流れを例にとると、
海外で日本向けの貨物を受諾
↓
日本向けの航空便に搭載 ←パンク!!
↓
日本の空港に到着
↓
航空機から荷下ろしされ、エアライン上屋に搬送
↓
エアライン上屋に貨物を搬入 ←パンク!!
↓
エアライン上屋から通関業者やフォワーダーの上屋に向けて搬出 ←パンク!!
↓
上屋間をトラック輸送 ←パンク!!
↓
通関業者やフォワーダーの上屋に搬入 ←パンク!!
↓
混載の場合はHAWB単位に解体、仕分け ←パンク!!
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輸入通関 ←パンク!!
↓
通関上屋から荷主に向けて搬出 ←パンク!!
↓
お客様に向けてトラック輸送 ←パンク!!
↓
お客様のもとへ
思いつく限りだいたいこんな感じでしょうか。
パンクしている個所では、貨物が滞留したり、リソースが不足したり、果てしない残業が続いたり、さばききれない仕事が残ったりしているのです。
関西空港も大変ですが、二次災害ともいえるこのような状況が輸入だけを例にとってもいろいろな空港で起こっています。
震災などにより大きなインフラの破壊が起こると、限られたキャパシティやリソースの奪い合いが始まります。
誰が勝つんでしょうか。 大口荷主? 大手フォワーダー? 商社系乙仲?
誰が勝つにしろ、現場で働く人たちはたまったものではありません。
関西空港で復旧作業にあたっている方から、我々にも家族がある、とのコメントを頂きました。
本当にその通りだと思いますし、状況は違えど成田や羽田、セントレアでも同じようなことが発生しているわけです。
このようなことが起こったときに、トラック早抑え競争や搬出予約根回し合戦を繰り返すよりも、リソースを提供しあって公平なルールのもとに輸送をコントロールしたほうが良いと思うのは私だけでしょうか。
お客様を前にした物流業者にとって、このような状況下、遅延はどうにか理解いただきたいところ。
しかし、一番困るのは「いつになるかわからない」ということです。
関西空港も徐々に復旧が進んできています。
しかし一方で、ほかの空港では輸出貨物のカット時間が早まったり、貨物受諾ルールが制限されたりしています。
関西空港の復旧の助けになるのなら関東の空港も我慢しましょう。
でも、これではただの二次災害ではないでしょうか。
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