台風21号が過ぎ去った関西空港に残されたのは、水没した機材、水に押し流されて散らばってしまった大切なお客様の荷物、打ち上げられた魚などです。

先週の終わりから安倍首相の号令の下、第二滑走路を利用して早々に一部旅客便の運航が再開されました。
また、一部通関業者には、関空税関で開庁している特通部門を利用して、通関業務を再開しているところもあると聞きます。

業界としては非常に心強いことです。

しかしながら、やはり懸念されるのはエアライン上屋の復旧状況。

代理店ビルにある業者さんたちの情報はいくらか入ってきますが、JAL,ANAをはじめとしてエアライン上屋さんたちからの情報がなかなか入ってきません。

やはり被害は相当深刻だったのでしょうか。

運航が再開しても、通関業者が業務を開始しても、そこが復旧しなければ物流拠点としての関空はよみがえりません。

また、関空連絡橋も、損傷のなかった片側車線を対面通行することで行き来ができるようになりましたが、まだ一般のトラックの通行は時間で制限されていると聞きます。

旅客も大事ですが、行政には物流拠点の早期回復にも大きな力を貸してほしいところです。