別の記事でも触れましたが、華北・華東航路でサービスを提供する中国船社勢が2021年9月出港分からの日本輸入CICの値上げを発表しました。

寧波以北の港から日本の港に向けた直行航路の輸入CICは、JPY10000/TEUに変更となります。


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去年の8月までJPY5000/TEUだったCICは去年の9月にJPY6000/TEUに値上げされ、更に今年4月にJPY10000/TEUへと目まぐるしく改訂されてきました。

さらに現料率に対して2倍の値上げとなる今回の改訂は、該当航路の海上運賃の相場から考えても輸入者にとっては大きな負担増となります。


中国発北米向け航路の運賃高騰を遠因とする現在のコンテナマーケットの混乱ですが、華北・華東航路においては比較的影響も少なく、長期契約運賃も取得できていました。

日中間航路でのコンテナ流動性の悪化を要因とするこのようなチャージ値上げは、今後のマーケットレートの有効期限短縮・ベースレート上昇の予兆となるのでしょうか。

輸入を多く取り扱う荷主・フォワーダーにとっては、あまりにも有り難くない今回の中国船社勢の動きです。