コロナウイルスによるロックダウンが順次解除され、中国をはじめとしたアジア域内から日本向け海運市場は、一般消費財などの輸入貨物を中心に回復基調をみせつつあります。

しかしながら自動車関連を中心に経済の再生に弾みのつかない輸出貨物は回復基調になかなか乗ってきません。


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CICとは、Container Imbalance Chage の略です。

日中航路ではもともと、中国からの輸入コンテナが中国向けの輸出コンテナの量を圧倒的に上回っており、中国からの輸出に使用する空コンテナの在庫を補うため、恒常的に日本でカラになったコンテナを中国に回送しなければなりませんでした。

輸入の運賃、費用と比較して輸出の運賃が格安なのはこういった事情を反映しています。


輸出コンテナと輸入コンテナの不均衡がますます広がる状況のなか、いままでは 5000円/20ft、10000円/40ft という料率で輸入コンテナにチャージされていたCICが9月より 6000円/20ft、12000円/40ftに改定することをSinotrans, SITCなどの主要な中国船社が発表しました。

日中航路でCICをチャージしている船社はほかにも韓国船社などがあり、同じような趨勢と値上げ基調の波にのり、中国船社の後を追ってチャージ改訂に乗り出してくる可能性があります。


聞けば、いま中国や東アジアから北米向けの海上輸送は空前のスペース不足、運賃は2倍、3倍に高騰し、コンテナも不測の状態が続いているそうです。

コロナ後に活動再開した中国、アジアのメーカーが在庫一掃に加えてEC市場の急伸による需要の増加に対応していることが主な要因と言えますが、表立ってはITやハイテク関連での米中経済摩擦が報じられていても、日用品などに関してはアメリカの生活も中国無しでは成り立っていないことがよくわかります。


円高も進みつつあり輸出産業にはますます厳しい状況が続きますが、技術立国日本の再生を願わずにはいられません。