先日のMOL TRIUMPHの番組、面白かったですね~。

コンテナ輸送を取り扱っていても、本船のことなんて知らないことがまだまだありました。

筆者も4000TEU、8000TEUクラスの本船には乗船見学した経験がありますが、20000TEUクラスの最新鋭はやはりケタ違いですね。

ソマリア沖やホルムズ海峡を通過する際に女性三等航海士の無線に入ってくるP1,そして護衛艦たかなみからの自衛官からの声を聞くと涙が出そうになりました。

国に守られていることがあんなにも心強いことだなんて・・・


ヨーロッパ・アジア間の長い航路を航行するMOL TRIUMPH。

様々な交通の要衝を通過していましたが、大西洋から地中海に入る玄関口、ジブラルタル海峡を通過するシーンがありました。


モロッコとスペインに挟まれたおよそ幅20㎞のこの大陸の地峡、実はその先端部にはイギリス領が存在します。

キャプチャ



面積6.5㎢、人口3万人のこの小さな町は、かつて北アフリカからイベリア半島に侵入したイスラム勢力を駆逐したスペインから1713年にイギリスに割譲されました(ユトレヒト条約)。

その後3世紀にわたりイギリス領として統治され、現在においても経済や文化、軍事的にもイギリス領として機能しています。

ここに住み着くモロッコ原産のバーバリーマカク(バーバリー猿)が戦時の物資欠乏によって減少した際、時のチャーチル首相が猿の保護を命じたとか。

そのおかげもあって、この猿はジブラルタルがイギリス領である証として今でも街のあちこちで見られるそうです。


重要な軍事拠点でもあるジブラルタルにはこの狭い領土に空港も存在します。

滑走路が道路を横切っている空港としても有名なこの空港。

ユニークな結論には地理と歴史の背景が埋まっているものですね。