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中国に依存するサプライチェーン網は想像以上に大きく、まだ中国のメーカーの再稼働率は1割以下といわれているなか、中国物流の割合の大きい当社もさすがにお仕事が無い。


さらに当社が入居する近隣のビルにコロナウイルスの感染者が出たとのことで、週末に共用部の消毒を行うとのビル管理からのアナウンスがあり、近隣のテナントでも時差出勤はもとより、在宅勤務推奨、オフィスクローズなども行われているもよう。

奇しくも中国発着の物流が停滞しているおかげで在宅勤務に何とか勤務形態をシフトすることができているという物流関係者も多いのではないでしょうか。


阿部首相の鶴の一声により、おそらく週明けからは大半の学校が早い春休みに入らざるを得ないものの、学年末の単位の確定やテスト、卒業式や入試など、どうしても年度内に確定させなければならないことはたくさんあり、また子供が休みだからと言って一人で家に置いておくわけにもいかない家庭も多く、当事者には頭の痛い状況です。


来るべきオリンピックの時期の混乱を避けるための様々な施策も地方港の運用検討もあまり具体化したとはいえず、「オリンピック前に在庫を増やしておけばばいいか」と考えているお客さんがあまりに多く、5月ごろに物量のピークが来るのではと構えていましたが、どうやらオリンピックも怪しくなってきましたね。


かつては三段積み、四段積みで荷役が遅れ遅れになっていた東京港のCYも、いまや空き地が見えています。


ほっと一息と行きたいのはやまやまですが、この状況が続けば体力のない会社は深刻なダメージを受けることになります。


一昨年、台風の被害による混乱を書きました。
それはそれで大変な状況ではありましたが、影響は局地的なものでした。

今回の影響は全世界に及び、また終息のための糸口も条件もまだ明確に見えていません。

水際での感染対策が明らかに失敗したいま、我々にできることはまず、自分の身と自分の周りの者の身を守ること。

そして、社会を支えるために働いている人や会社になるべく負担をかけないで済む方法を考えることだと思います。