1925年、イギリスの統治下に生まれ、高校生の時には国土が日本に占領され、日本が降伏して太平洋戦争が終結したのちには国の独立運動に関わり、28歳で医師免許を取得して医療に従事。

母国が独立した翌年、1964年の選挙で国会議員に選出され、1981年、56歳にしてついに首相に。

以後、現在まで5期22年にわたって国政のトップとして首相の職務を遂行し現在に至る。


当年、94歳。


すでに生きる歴史としての風格が漂う、現代史におけるマレーシア立国の祖、マハティール首相です。


キャプチャ



国際物流に従事する我々にとってもマレーシアは非常になじみ深く、MHの拠点KLIAはもとより、海上輸送でもPenangやPort Klang、MaerskのアジアハブであるTanjung Pelepasなど、日本からの貨物の行き来が多い国のひとつでもあります。


熱烈な親日家としても知られ、自国の建国から発展においては、欧米よりも、ルックイースト政策を提唱して日本を手本にしたとされ、様々な産業や経済交流を経て両国の発展に多大なる貢献をしたということで、2018年には桐花大綬章を平成天皇より授与されています。


このマハティール首相、2月24日に国王に辞表を提出したとの報道がなされました。



現在、マレーシアの政権は連立与党によって担われていますが、その内部の対立によって政権が不安定になっており、その混乱の収拾と引責のための辞任とされています。


しかし、これで引退かと思いきや、自らの辞職によって再度内閣を組みなおすことによって政権を安定化させようとの狙いがあるとの見方もあるようです。


マレーシアは王国ですがその王は選挙によって選出され、立憲君主として首相の指名などある程度の政治的権限を有しています。

現王位のアブドゥラ国王の信頼が厚いマハティール首相、再度首相に指名され、政権を建て直し、マレーシアのさらなる安定化と発展に向けてもう一仕事頑張るつもりなのでしょうか。


占領下からの独立、そして近代化と経済発展といったマレーシアの現代史すべてを担ってきたマハティール首相。

そのカリスマ性は並大抵ではありません。

その長い在位にもかかわらずリベラルな視点と欧米に頼らない気骨ある心意気で未だ人気は衰えず。


その生けるレジェンドから我々が見習うべきところもたくさんありそうです。