W杯史上最大の番狂わせと言われた南アフリカ戦勝利から4年、歴史的快挙ともいえる予選プールA組全勝突破からのベスト8初出場を決めたラグビー日本代表。


前半よくしのぎ、突き放されることなく逆転のチャンスをうかがいながら辛抱を続けたチームでしたが、後半、フィジカルに勝る南アフリカのスローインでのボール奪取と破壊的な推進力で突き進むドライビングモールにより、残念ながら26-3で敗れ、ベスト4進出はなりませんでした。


徹底的ともいえる南アフリカの戦略、そして日本のキーマンともいえる松島と福岡を走らされなかったディフェンスは見事なもので、南アフリカは対日本戦略を徹底的に行ってきたと思われます。


それは、前大会での雪辱を晴らすとともに、日本を強豪とみなした証拠なのではないかと。


結果は残念でしたが、選手たちの想いや日本全体をこうしてラグビーで盛り上げてくれたこと、ニワカだろうが何だろうが、ラグビーに注目をここまで集めたことに対して、選手の皆さんには健闘をたたえるとともに感謝したいと思います。


ご存知と思いますが、ラグビー日本代表には、キャプテンのリーチ・マイケル選手をはじめ、多くの海外出身選手がいます。

これは、代表選手になる資格として、

・日本生まれであること

・両親もしくは祖父母のなかに一人でも日本人がいること

・日本に3年以上継続して居住していること

のうちのどれかを満たしており、さらに、一番大切な要件として、ほかの国の代表歴がないこと、という条件を満たしている選手が日本代表に選ばれているのです。


つまり、彼らはいくつかの選択肢のなかから、ほかの可能性を一切捨て去り、日本代表たることを選択し、日本代表として戦ったのです。


海外にルーツが有りながら日の丸を背負い、君が代をうたい、日本コールに応えた選手たち。

ナショナリズムを越えた先にあるナショナリズム。

これはまさにラグビーの醍醐味なのかもしれません。


ワールドカップが始まる前の今年7月、日本代表チームは、宮崎の大御神社を訪れています。

君が代の歌詞を暗記して歌うだけではなく、その意味を深く理解するため、そこに祀られている「さざれ石」を訪れ、身を清めたとのこと。





歴史的快挙と評価されながらも、ノーサイドのあと悔し涙を流す選手ばかりでした。


我々が願うよりももっと、選手たちはさらなる高みへの現実的な手ごたえを感じていたのかもしれません。


それでも、彼らの日本を思う気持ちは十分すぎるほど伝わってきた、そんなワールドカップでした。


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