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本日韓国は、2016年に締結され、毎年更新されていた日韓秘密軍事情報保護協定(日韓GSOMIA = General Security of Military Information Agreement)を破棄することを日本に対して通告しました。


GSOMIAとは、締結国の間で秘密軍事情報を共有し、また仮想敵国に対して情報の漏洩がないことを約束する軍事協定です。

日本はアメリカやNATO、インドやオーストラリアなど7か国と締結し、韓国も30か国以上と同様の協定を締結していました。


GSOMIAの存在価値は、仮想敵国に対して情報を相互に管理し、情報共有のメリットを享受することにあります。

日韓の軍事協定における脅威は当然北朝鮮、そして暗にその先の中国、ロシアの存在を想定していると考えるのが自然でしょう。


この協定において日本が享受する大きなメリットとしては、やはり北朝鮮のミサイル発射情報、そして38度線付近での北朝鮮の動向の監視といったところでしょうか。

一方韓国側のメリットとしては、日本の持つレーダーサイトや航空、海上偵察活動による情報、そして衛星による偵察情報とその蓄積、分析データを利用できることと考えられます。

そして一般的には、情報の精度や量から見ても韓国側のメリットのほうが大きいと言われてきました。


今回、韓国はGSOMIAの破棄を決定したわけですが、この協定の存在する原理からみて、協定が不要になったということは、日本からの情報が不要になったか、もしくは協定の根拠たる仮想敵国の情勢が変化したかのどちらかということになります。


韓国の文政権は、日韓の歴史問題や経済問題を理由に今回の決定をしたとの姿勢を表していますが、そのような問題と仮想敵国が想定された安全保障の問題は本来まったく別次元で議論されるべきです。



いま、日韓関係は悪化の一途をたどっており、日本製品不買運動や反日デモが繰り広げられています。

感情論的に南北の融和といったことを公の場で発言する文在寅大統領ですが、安全保障上の政策決定においてその方向性を明らかにしてしまうと、これまで介入を控えていたアメリカも何らかの意思を表すに違いありません。


そのことが、韓国国民にとって幸せなことなのでしょうか。

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