宇宙からの紙飛行機。

宇宙から飛ばされた紙飛行機が、ふわりふわりと地表まで降りてきたらどれだけ楽しいでしょう。
以前、そんな夢のような話を実現させようとする人たちの話を紹介しました。




7月27日、何度かのミッション延期ののち、満を持して紙飛行機を乗せて打ち上げられたインターステラテクノロジズのサウンディングロケットMOMO4号機ですが、今回、残念ながら宇宙に達することはできませんでした。


キャプチャ


打ち上げから64.3秒後、本体搭載のコンピュータが何らかの異常を感知し、高度約13㎞に達したところでロケットを自動停止させたとされています。
自動停止寸前までロケット各部の状態を示すテレメトリーデータは正しく記録されており、今後、より詳しい解析がなされ、次のミッションを成功に導く糧となることでしょう。


今回のミッションの経過を報告する記者会見での稲川代表、ホリエモン、キャステム戸田社長の顔には暗さはなく、淡々と今回の経過についてそれぞれの立場での報告をしながらも、目はらんらんと輝き、次のこと、将来のことをより強く語っているのが印象的でした。





キャステム戸田社長は紙飛行機への純粋な気持ちを語りつつも、金属部品メーカーである自社の持つ技術やノウハウ、開発力をアピールし、夢を夢として追うだけでなく、社長という立場と、社員と会社に対する責任感を決して忘れない姿勢はまさにビジネスマンそのもの。

そして、堀江さんは、宇宙開発はエンタメ要素がないと進まないと言いつつも、資金調達から開発、リターンまでのビジネスサイクルに対する明確なビジョンにも言及し、このようなミッションや宇宙開発そのものに対する継続性についても述べていました。


夢だけ?
お金儲けだけ?

人がたくさん関わるビジネスは、そのような単純なものではありません。
まして、堀江さんが記者会見でのべていたように、現代においてエンタメ要素を無視することは決してできません。


それらもすべて、プロジェクトを構成するたくさんの要素のひとつであり、その要素すべてに絶妙なバランス感覚で重みづけのできる人こそが優秀なマネージャーなのではないかと思うのです。

宇宙への飽くなき挑戦の継続と、次のミッションの成功をお祈りしています。