キャプチャ


主だった船会社で、輸入のTHCが値上がりとなりますね。

導入時期などに若干のばらつきはありますが、おおむね従来の

JPY 32000 / 20'
JPY 47000 / 40'



JPY 33000 / 20'
JPY 49000 / 40'

となります。

思えばこの3年足らずで、京浜港を中心に輸入のコンテナの状況は大きく様変わりしました。

ドレージ車両の確保に苦慮し、船会社に対しては2週間~1か月ものフリータイムを要求することが常となりました。
また、ドレージ車両の運賃も値上がりを続け、また料金の問題ではなく車両の確保が難しい場面も多く見られます。

船会社が負担するコンテナヤードでの経費も増大し、また輸入過多でコンテナが余ってしまう港に向けた貨物に対しては「CIC = Container Inbalance Charge」なる費用まで荷主が負担をしなければならない状況です。


コンテナ船の航路は荷主にとってはインフラのようなもので、維持、運営のための費用は荷主が負担するものとの認識が当然になっています。

今回のTHC値上げについても船会社並びにCYが健全な運営を継続するためのやむを得ない措置と言うほかないのでしょうが、その経費負担はいずれ我々の生活に跳ね返ってくるものです。

小売業や製造業などではコスト上昇を抑えたり、高価な商品に見合う付加価値をつける企業努力が絶え間なく行われ、対応できない企業は淘汰されることとなります。

海上輸送については必ずしも同じ状況と言えないかもしれませんが、来年の東京オリンピックを控え、特に東京港近辺の状況改善に業界と行政の強い対応が待たれます。