昨日よりベトナムのハノイで行われていたアメリカのトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談は、焦点とされていた北朝鮮の核廃棄と経済制裁の解除についての合意がなされず、合意文書の調印に至らぬまま終了したと報道されました。

希望的観測では、拉致問題や朝鮮戦争の終結宣言などにも何らかの進展が見られるのではとの意見もあった中、予定されていた昼食会合もキャンセルされて足早に双方が会談場所から立ち去ったことは後味の悪い余韻を残しての会談終了となりましたが、米朝双方のコメントでは、決裂でなく交渉の道が残されているニュアンスが含まれており、次の展開に期待をつなぐ状況となっています。


日本としては隣国の半島情勢に大きくかかわる可能性のあった会談でもあり、期待の見合う成果発表がなかったことは残念でしたが、引き続き状況を注視するひつようがありそうです。
特に、半島の南北間の動向については昨年末ごろより今までにない情勢を醸し出しており、日本海を取り巻く政治・軍事状況の安定のために日本政府の外交努力に期待したいところです。