一度にすべてを望んでマッハ50で駆け抜けたのはブルーハーツ。
教室をマッハ20で動き回るのはころせんせー。

キャプチャ


ロシアがマッハ20で巡行する極超音速滑空ミサイル兵器「アヴァンガード」の実験に成功したと発表しました。

従来のICBM(大陸間弾道弾)にも同じくらいの速度に達するものはありますが、ICBMの飛行経路は弾道軌道を描くため、計画的な防衛網を敷くことが可能です。

しかし、今回ロシアが開発に成功したとされるアヴァンガードは、大気圏外に飛び出さず大気圏すれすれの高高度をマッハ20で飛行し、大気圏外迎撃網ミサイルを無力化すると言われています。
また、打ち上げた後は自然落下に任せる弾道ミサイルと異なり、制御された飛行経路で標的に接近することが出来るため、発見から標的の特定と迎撃までの時間が圧倒的に短くなることが予想されます。


自国の領土内で6000㎞もの先にある演習標的に着弾させるロシアの国土の広さにも改めて驚きが隠せませんが、懸念されるのは2010年にロシアとアメリカによって合意された新STARTの条項もかいくぐるのではないかということです。


いよいよ年の瀬を迎え、忙しく今年の締めくくりに向かう中で、また一つ世界を不安にさせるニュースが飛び込んできたものです。


どうか平和な世界が続きますように。