繁忙期もたけなわとなってまいりました。


毎日のルーチンが繰り返される物流の仕事。
上手くいくことばかりではないと思います。
突発的なアクシデントに見舞われたり、慢性的な悪循環に悩まされたり。

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突発的なアクシデントはみんなの力を結集して乗り越えれば何とかなることもありますが、慢性的な悪循環の連鎖を断ち切るのは非常に大変です。

何かがおかしい、何かが足りない、何かが見落とされている・・・なんだか上手くいかないとはみんなが思っていても、限られた人員と時間の中でルーチンワーク以上の改善業務に時間を割くことはとても大変なことです。
まして、なんだか上手くいかない、だけでは上には話が通じづらく、「こんな仕事はやらないようにしよう」と根本論に立ち返っては、そうもいかないと反省する毎日を繰り返すだけです。


やはり、現状を打破し、日々の状況を改善に向かわせるためには、傾向の分析と日々のモニタリングしかないわけです。
そして、それはやはり管理者が行うべき最も大切なことの一つです。


傾向分析の手法は世の中にたくさんあり、ネットで検索してもいくらでも出てきます。
しかし、数学者でも物理学者でもない我々に必要な知識はあまり多くありません。

私が普段、頭の中に物差しとして置いている分析の尺度は次の三つです。


◆時系列分析

モニタリングする数値を設定し、時系列で数値を並べ、単純な増減を把握します。
データ採取の頻度は業務の内容にもよると思いますが、日ごとや時間ごとなど。
また、元になる数値と対象となる数値を採取し、割合(%)を出すこともここに含まれます。
時系列での推移を観察することよって、状況による変化や改善の効果を分析することが出来ます。


◆ベンチマークとの比較

数値の推移を眺めているだけでは、正しい評価はできません。
目標や指標となる値を設定し、シンプルに〇か✖か、AかBかCかなどによって評価することが現場の品質・効率向上に対しては効果を発揮する場合もあります。
また、この単純化された評価指標をまた時系列で分析することで見えてくる傾向もあることでしょう。


◆指標の細分化(セグメント化)

「できた」「できない」では、原因を特定することはできません。
「できた」理由、「できなかった」理由をいくつかのパターンに当てはめてみましょう。
このことにより、なぜできなかったのか、この原因を排除することでどれくらいの向上が見込めるのかを推定することが出来ます。


書いてみると非常にシンプルで、だれもが思いつきそうなことばかりです。
しかし、経験的にこの3本柱を意識して原因分析を行うことで、業務改善に対する無駄な動きがなくなり、なおかつ改善の効果を有効に評価することが出来ると思います。


また、こうした傾向分析の系統化はレポート作成や改善提案作成にも役に立ちます。
なんだか上手くいかない、だからとにかく頑張ってみよう・・・を、「・・・だから上手くいかない。だから~を改善することで・・・まで効果を見込むことが出来る」というレベルまで精度を高めることができます。


慢性的な悪循環に対する吐き気のするような嫌悪感を抱いたことのある方はたくさんいらっしゃると思います。
大変シンプルですが、系統立てた思考は方向性を明確にすることができ、さらにシンプルであるからこそ提案や周知が簡単です。


いま私も現場の改善が思うようにいかずに悩んでいますが、改めて問題点の「見える化」を行い、現場のみんなと方向性を共有したいな~、と考えているところです。