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東京テレメッセージが提供を続けてきたポケベルのサービスが来年9月で終了するという。


筆者も若かりし頃、ポケベルを友人や彼女との必須のコミュニケーションツールとして使い倒したものだった。

「0840(おはよう)」「0833(おやすみ)」「8181(ばいばい)」などという標準語から、当時関西に住んでいたことから関西弁ワード「72410(なにしてん)」「8451(はよこい)」まで、9桁の数字しか送れない時代から肌身離さず持ち歩き、電車が駅に止まると我先にと公衆電話に駆け寄り、自分の番が来るとテレカを差し込んではプッシュフォンのボタンにブラインドタッチのごとくメッセージを叩きつけた。


やがて数字9桁が数字11桁に、そして文字が送れるようになると飛躍的に表現は拡大したが、まもなくPHSが安価な使用料金で普及しはじめ(携帯電話はまだ高値の花だった)、Pメールという今のショートメールとほぼ同じレベルの文字通信ができるようになると、ポケベルでは満足できず成り行きに任せてPHSに乗り換えた。


いっぱしの大人気取りで、親の目を盗んでPHSや携帯の契約を自分で結んでいたそのころからすでにすでに25年ほどが経つ。


昨日のM-1の決勝で、あるコンビのネタがオレオレ詐欺を元にしたものだった。
古典落語の人情噺のように演じられたそのネタは、Ⅿ‐1の決勝ネタであり、故に当然本気の笑いを取りに行っているのだが、笑いながらも自分の母が老いたのを思い出さずにはいられなかった。

残念ながらそのコンビは優勝をつかむことはできなかったのだが、優勝者が発表された瞬間、少しあきらめ顔ではあるが優勝者の栄誉を称え、勝利をともに喜ぶ素晴らしい笑顔だった。

それは、自分たちへの母への思いをもネタに込めたのではないかと思わせる、愛のある暖かい笑顔だった。


自分が歳を経て成長したつもりでいれば、当然周りの人間も同じだけ歳をとっている。

東京テレメッセージの清野社長は会見で、「とにかく使い続けてくれた人にありがとうという気持ちです」と述べておられた。

2013年1月以降、新規契約は受け付けず、いまの利用者数は医療関係者を中心に1500人程度とのことだが、お詫びなどよりもまず感謝の気持ちが出てくる社長は素晴らしいと感じた。


思えば母の口癖は、「周りの人に感謝をして生きなさい」ということだった。
明日、時間を見つけて母に電話しておこう。