東京ビッグサイトで国際航空宇宙展が開催されています。

http://www.japanaerospace.jp/jp/index.html


前回は2016年、そして次回は2021年開催予定という、この不定期に開催される国際航空宇宙展は、専門家や関係者だけでなく航空宇宙ファンには興味深い最先端技術の見本市です。

会場には航空宇宙業界で名をはせるそうそうたるビッグネームの展示に並び、特殊技術を持った中小の企業や工作機械メーカー、防衛省の展示まであります。
また、異色(?)分野としては航空分野の一端を担う立場として郵船ロジやボロレなどのフォワーダーも出展者に名を連ねています。


今回の展示で目を引くのは屋外に展示してあるF35Aの実物大モックアップ。

昨日、防衛省がF35Aをアメリカから100機調達に向けて動き出したとの報道がありました。
予算は1兆円とのこと。

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対米貿易摩擦緩和の狙いもあると思いますが、一気に100機調達となると予算以上に相当の戦略的改革がなされるものと思われます。

報道発表資料なので公開しても構わないと思うのですが、防衛白書によると2018年3月時点での航空自衛隊戦闘機保有数は次の通り。

キャプチャ

ファントムが退役することは容易に想定されますが、それでも総保有数の25%にあたります。


また、対空ミサイルの長射程化や精度向上を売りにした対空ミサイルや島嶼防衛のための武装など、日本の防衛の在り方が様変わりしていく様子が見て取れます。


同じく今週、護衛艦「いずも」で垂直離着陸のできるF35Bの運用を検討するという報道もありました。
もともと護衛艦「いずも」「かが」は航空機運用が可能な基本設計になっているという話が就航時からありましたが、具体的な運用方法が現実となって表れてきたと言えます。


ふだん、関税政策や国際条約、エアラインの9個の自由などを頭において仕事をしている我々国際物流マンにとって、防衛は決して無視できる問題ではありません。

現実社会の動向に常に目を向け、冷静な判断力をもちつつも、上記のような話が抑止力として最大限の効果を発揮し、実際に運用されないことを心から願うばかりです。