Takeover target Panalpina keen to remain independent


Kuehne&NagelのCEO, Detlef Trefzgerが11月25日、地元スイスの新聞社の取材に対して、Panalpinaの買収を示唆したとの報道がありました。

Panalpina側は公式なコメントを避けていますが、実績が芳しくない中で現CEOのPeter Ulberは今季限りでCEOを辞任するとみられており、これを機会にPanalpinaに対する買収工作が活発になるという見方もあるようです。


PanalpinaもKuehne&Nagelも、どちらもヨーロッパ系古参のフォワーダーであり、日本でのビジネススタイルもライトアセット型でよく似た印象を受けます。
K+Nのほうがグローバルには大きな実績を持っており、取り扱い物量や会社規模も大きいですが、Panalpinaも古株ならではのビッグカスタマーを数々有しており、看板が消えてしまうのはなんとなく寂しい気もします。

しかしながら社風や運用システム、商慣行もよく似ており、数年前から役員や幹部も行ったり来たりしていたようですので、これも時代の流れなのかもしれません。


UTI+DSVしかり、TNT+Fedexしかり、日本でも日立物流+Vantecや阪急+阪神など、合従連衡は世の常です。
また、その阪急もすでにシェンカーを擁するセイノーホールディングスの一員だったりします。

考えてみればフォワーダーほどスケールメリットの大きなビジネスもありません。
固定費を共有し、取り扱い物量を増やしてキャリアに対するシェアを伸ばして交渉力を強め、価格競争力や輸送力確保などの体質強化に対して大型合併は有効とも思えます。

しかし、中で働いている人にしてみれば、重複部門の効率化は恐怖でしかありません。


これが外資系の荒波というものでしょうか。


すぐに実現する話ではないと思いますが、穏やかな波であること、そして業界全体の景気回復と運賃レベルの上昇を願ってやみません。

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